海を越えて届く、沖縄の一輪の花

2025/07/28

沖縄の美しい自然を感じられるように産地の今を知ってもらいたいと思い、今回JA沖縄の玉城さんにご協力いただきお話しを伺いました。 インタビュー当日の沖縄は、なんと気温29度。 東京が7月でも連日35度を超える中で、南の島の方が涼しいという意外な事実に驚かされました。 まるで避暑地のような気候に、思わず「沖縄に、行きたい!」という気持ちが高まります。そんな沖縄の風土や花づくりの今を、少しでも多くの方に知っていただけたら嬉しいです。

見えない苦労と花作り

沖縄の花作りに欠かせないのが、豊かな自然との向き合い方です。特に台風との向き合い方です。台風時には約5割が出荷困難になることもあります。 ですが、「台風があるからこそ、生産の技術も想いも鍛えられてきた」と話す玉城さん。

沖縄はトロピカルなお花の印象が強いですが、実はトルコキキョウというお花が全国生産量日本一!その秘密は土地の気候に合わせた花作りです。気候を利点にして、沖縄にしかできない時期でお花の生産に取り組んでいます。

届けられた先でどう楽しんでほしいか

沖縄には、デンファレやサンゴパインなど、夏らしくてリゾート気分を感じさせてくれるお花があります。 そんな沖縄の花たちを通じて、暑い夏も少し涼やかな気持ちになっていただけたら嬉しいです。

medeluでは、花そのものだけでなく「育てた人や関わる人たちの想いごと飾る」体験をお届けしたいと考えています。 夏の暑さにも負けずに咲く、沖縄の花たちの力強さや美しさを感じながら、心地よい夏の花のある暮らしを楽しんでいただけたら嬉しいです。

花の背景にある、想い

「沖縄の花、沖縄独特の気候で先祖代々伝わっているものを誇りに思っています。」と玉城さん。

沖縄ならではのこの土地に寄り添った花つくりや、祖父母、親からの想いをつなぐことによって沖縄の文化を守ることにつながっているということがお話しの中から伝わってきました。

花を通して、沖縄の花を次世代に残していきたいという想いで、島の気候がこの花の強さと美しさをつくってたんだと感じます。

花の生産で考えたいこと

国内で育つ花には、その土地の気候、水、光、土、そして人の手が深く関わっています。 特に沖縄では豊かな気候を活かして、ほかの地域では咲かせることが難しい花を育てることができます。これは、沖縄ならではの花づくりです。 私たちが一年を通して季節の花を楽しめているのは、全国各地の気候を活かして育ててくださる生産者さんがいるからこそだと、心から感じています。

しかし今、花の業界では多くの地域で生産者の高齢化による担い手不足が進んでいます。 花を育てる人が減っていけば、近い未来、私たちが当たり前のように楽しんでいる「季節を感じる花」や「花持ちの良さ」は失われてしまうかもしれません。

だからこそ、この現状をひとりでも多くの人に知ってほしい。 そして今回のインタビューを通して、花があることで生まれる豊かな日常を、これからも未来へつないでいきたいと願っています。

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