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芍薬生産者さんを訪ねて Vol.1

お花を生産する人を訪ねて 2024.05.10

福岡県宮若市にある芍薬生産者の渡辺さんをお伺いしてきました。

福岡県宮若市は県の南部地域ですが、その中でも緑豊かな山の中。

民家もほとんどないような場所に、突然畑が現れたような感じだったので、可愛らしい芍薬が迎えてくれました。

時間をかけて、ていねいに育てる

芍薬は5月初め~下旬くらいが旬を迎えます。

芍薬は他の花と違って、花が咲く前の株を育てる為に3〜4年の年月をかけます。

芍薬は一株が15年以上もつため、土が粘土質で芍薬には合わなかったり湿気などで花持ちが悪くなる状態でもお世話をし続けなければいけません。
湿気に弱く、育つ状況によって変化する花持ちからとても繊細なお花なのが分かります。

渡辺さんとお話をする中で、花を育てるのが好きで、自分で選んだ花が無事に育つまでの努力、試行錯誤を楽しんでいる感じが伝わってきました。

渡辺さんの想い

渡辺さん「はじめは関東で野菜・果物の卸売業に従事していました。野菜や果物のディスカウント志向ではなく、いい品質のものを品質に見合った価格で作りたいと思うようになり、花に注目して実家の花農家を継ぐことにしました。」

「戻ってきた当初は芍薬を知りませんでした。
父に、綺麗なバラが咲いてるな~と言ったところ、これ芍薬っつーんだよ、トゲないだろ。と言われて芍薬という花を初めて知りました。」

芍薬は「最初から最後まで」を楽しめる花です。
つぼみの状態から、咲いていくうちに色が変わる感じ、散る時の儚さ、あっけなさまでもしっかり見て、芍薬の魅力を実際に手に取って、感じていただけたら嬉しいです。

medeluの想い

今回実際に産地を訪問してみて、届く花の向こう側に人がいるということを実感して嬉しくなりました。

これは花に限りませんが、快適さやたのしさの前に誰か知らない人の尽力があるということをしみじみ嬉しく感じます。


育てるまでもとても繊細な芍薬ですが、芍薬の「最初から最後まで」を楽しんでもらえるように、生産者さんはひとつひとつ見極めて丁寧に見て、手摘みで収穫されています。

一輪の芍薬が花開くまで、たくさんの苦労や愛情が注がれてるのが伝わってきました。

芍薬が教えてくれる季節の移ろいや美しさを感じながら、花を愛でる人たちの 芍薬の「最初から最後まで」 で感じられる感動を生産者さんに届けられたら嬉しいです。

芍薬生産者さんを訪ねて Vol.2の記事はこちらから>>

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