2026/03/31
こんにちは! medeluのフラワーデザインを監修している古賀です。 お花を愛でるみなさんに産地のことをもっと知ってもらいたくて記事の連載をしています。
この連載では、私たちが普段手に取る花々を育てている人々に直接会って、生産にかける想いをうかがってきました。
北野町のすぐそばを流れる九州を代表する大河・筑後川。
大きな川の存在は、この土地に豊かさをもたらす一方で、リスクも抱えています。
数年前の豪雨で、一夜にしてハウスは水にのまれました。

約120㎝の浸水!
畑は湖のようになり、1週間は水が引かず、足を踏み入れることができなかったといいます。
少しの浸水なら花の5〜6割は生き残るそうですが、その時は水が入りすぎて全滅してしまったそうです。
積み重ねてきた時間が、一晩で消える。
自然とともに生きる厳しい現実を、秋山さんは経験しています。
「今後、なにか浸水対策は考えていますか?」
そう尋ねると、少し考えてからこう答えてくれました。
「対策というより、つきあう、ですね」
自然を完全に制御することはできません。
だからこそ、大きな心で、長い目で向き合う。
自然に抗うのではなく、受け止める。
その姿勢に、静かな強さを感じました。
自然との対話は水だけではありません。
夏のハウス内は気温40度を超えることもある熱中症リスクの高い、過酷な環境です。

確かに、その通り!
だから8月は、あえて仕事を減らすそうですが、そうなると、パートさんたちの出勤日数は少なくなる。
その代わりに——ボーナスを支給しているそうです!
「業績を伸ばさないと払えなくなるからね」
冗談めかして話しますが、そこには強い責任感があります。
人を守ることも、大事な経営のひとつです。
今後は栽培面積を増やし、経営基盤をさらに強くしていく予定だといいます。
堅実に事業を進めている秋山さんですが、将来に向けてこんな本音も。
「早く継いでほしいんですよ」
秋山さんのお子さんは4人いて、誰でもいいから早く家業を任せたいと言います。
なぜ、そんなに早く?
花づくりを事業としても、自身のライフワークとしてもアグレッシブに楽しんでいるようにみえる秋山さんですが、答えは、とてもシンプルでした。
「自分が作りたいものだけを作りたい」
カラカラと笑ってそう言います。
経営から離れ、好きな花だけを、思うまま自由に育ててみたい。
今でも十分に“好き”を貫いているように見えますが、それでもまだやりたいことがある。
将来的に、花とだけ向き合える時間がほしい・・・!
秋山さんのエネルギーに溢れた眼は、すでにその未来を捉えているように見えました。
秋山さんたち生産者さんにとって、市場や花屋さんから直接評価を聞くことはあるけれど、その先の「花を愛でている人」の声は遠く、届きにくい。
だからこそ届けたい!
秋山さんが丹精込めて育ててくれたお花が、どのような部屋に飾られ、生活を彩り、見た人の心にどう響いているのかを。
さてここで、お知らせです!
この記事でご紹介した「秋山さんちの摘みたてブーケ」を実際に手に取り、その情熱を直に感じてみませんか?
その時のあなたの感想を、私たちmedeluが秋山さんに届けます。

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