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親子二代にわたり、一本のバラに深い愛情を注ぐバラ園

お花を生産する人を訪ねて 2022.06.02

うきは町のバラ生産者さんの作られたバラをお届けします。

この地に移り30年。
他の地で10年栽培し、40年以上親子二代でバラ栽培をされている生産者さんです。
わが子を育てるように日々細やかな愛情を注ぎ、毎朝美しいバラを収穫されています。

二代目の息子さんは営業職を経験されて生産者になられました。
営業視点の経験を活かし、販売方法や品種を増やしていくなどバラ栽培において広い視野を持って栽培に取り組まれています。

バラは栽培が難しく、種類ごとに栽培方法が違うので一年経過してみないと成果がみえないお花です。
バラを育てる過程で一輪のバラに成長を促す為に、一株に生えている他のバラを切り落として栄養を集中させます。何本も犠牲にしないと一輪の綺麗なバラは作れません。
成育の過程で犠牲になったバラは陽の目を見ることなく、ロスフラワーとして廃棄されてしまいます。

うきは町のバラ生産者さんが作られたロスフラワーになったバラは、ドライフラワーとして現在道の駅で販売されていて、捨てられる花を減らす活動もされています。
medeluでもこちらのバラ園さんのバラをMiniコースにいれさせていただいています。

白い部分はうどん粉病という病気。

最近ではコロナ禍、バラの病気、世界情勢の影響で肥料が手に入りにくいなど様々な困難の中、試行錯誤されて栽培に取り組まれています。
特に今の時期はバラの病気がとても大変とのことです。
湿度によりバラが病気になりやすいので消毒作業をして回避されているとのことですが、「一人でその作業を行っている為とても大変、一生懸命やっても上手くいかないことは悔しい」と本音を教えてくださりました。

一輪の花の命が育つには日々の手入れがとても重要だと知り、改めて花の命を最後まで愛でたいと感じさせられました。

生産者さんは、自然との絶妙なバランスで日々繊細な苦労を重ねながらバラと向き合ってらっしゃいます。
捨てられる花も命です。
生産者の努力も花の命も決して無駄なものはありません。

想いが込められたバラの命を最後まで愛でてみてはいかがでしょうか。
この産地レポートをきっかけに、生産者さんへの応援やお花の楽しみ方の変わるきっかけになっていただければ嬉しいです。
お花を愛でる美しい心を大切に、ゆたかな未来に紡いでいきませんか。

お花を生産する人を訪ねて | 愛でる人

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