2026/06/26
初夏のある日、medeluのXアカウントに突如現れた🧑🌾(ファーマー)の正体はmedelu現場監督・古賀。
50間近のメデルおじさんが、日々ぼやき、もがき、奮闘する主戦場は今日も変わらず慌ただしくて・・・
※この記事は連載企画です
【プロローグ】/【Vol.1】/【Vol.2】/【Vol.3】/【Vol.4(今ここ)】
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「いろんな市場の状況を見よると、おもしろいこともあるよ~。」
去年より明らかに高値が付けられている花、それが一瞬で買われていく。
それはまさに、その花が世の中から求められている証拠。
花の流行は市場の状況を見て把握できるという。
「もちろん、うちでも流行のお花って取り入れていきたいって思っとるんやけど、その影に隠れた珍しいお花ってのが必ずあるんよ。
街のお花屋さんと違って、出荷する定期便の数ってあらかじめ決まっとるけん、売れ残ったらどうしようとか利益が出なかったら、とかにとらわれないでいい。
だから、思い切ってそういう穴場みたいなのを攻められる。
その方がお客さんも楽しいかなって。」
古賀氏の表情はイキイキしていた。
他とは違うものを、という群れない一匹狼の性なのか、仲卸の勝負師としての顔が垣間見えた。
「古賀さん、時々、”祭り”開催してますよね。あれはそういうことですか?」
古賀氏は市場の動向をチェックしながら、medeluの定期便に合いそうな新しい花材を探求している。
そして、お眼鏡にかなったニューフェイスのお披露目イベントを、”〇〇祭り”と銘打って、秘かに実行している。
「うん、まぁね。あとはシーズン終わりかけのお花ってどうしても小ぶりになったりするけん、市場では安く売られたりするんやけど、うちは箱の制約もあって小さいのは逆によかったりするけん、そういうときに大量に仕入れて、『今週はバラ祭りじゃ~』って言わせてもろてます。
いつもより多くバラが入っとるの嬉しくならん??」
(出たーどや顔~!)

確かに、現場作業をしていると、古賀のバラ祭り開催中は「ここはバラ園か?」と見まごうばかりにバラに囲まれることがある。
職業柄、見慣れてはいるものの、やっぱりちょっとテンションは上がる。トゲの処理は大変だけど。。
くそぅ、まんまと乗せられているではないか!!
といっても、監督の企てがいつも成功するとは限らない。
勝率は、「だいたい失敗しとる。」とのこと。
新しい花材が斬新すぎて、「これは何ですか・・・?」というお問い合わせを多数いただくことがあるし、配送中に想定以上に生育が進んでしまって、芳しい成果を得られないことも多い。
「そりゃ落ち込むけど、お客様の声は、俺の挑戦を受け止めてくれたってことでポジティブ変換しよる。」
鮮度を担保しつつ、箱と配送の問題をクリアできる花材というのは、そうたくさんあるものではない。特に花が傷みやすい夏季は、似通った花材のラインナップが続いてしまうことがある。
「俺、”既視感”って言葉、嫌いっちゃんね。」
少ない選択肢の中でも、定期便を受け取って箱を開けた時、お花を花瓶に活けて部屋に飾った時、その瞬間の「!」という体験を提供できているか。お客様の心を動かせられているか。日々自問自答する。
「厳しい闘いが続きますね・・・」
「そう、だから、『常に一定』が大事なんよ!」
古賀氏はにやりと笑って見せた。
ままならない課題と向き合いながら、目には見えないお客様の感情に作用する体験を作っていく。
時にちょっと嬉しくなったり、頭を突っ伏してしまったり、一喜一憂することはあっても、またすぐに前を向いて立ち向かっていく。そのための「常に一定を保つ」という姿勢。
長年、medeluの屋台骨としてやってきた現場監督が至った境地。これぞ、古賀の仕事の流儀。
私の頭の中では、エレキギターで始まるあのお馴染みのテーマソングが流れ始め、完全に大団円を迎えようとしていた・・・。
「なるほど。『負けんごつ(負けないように)』の本当の意味がわかりました。」
「いやでも、そっち(現場ねえさんたち)の勝負は、俺はもうだめかもしれん。」
(あちゃ~💦)
ーーー Vol.5へつづく。
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