2026/07/31
今年オフェンスに転じた監督の挑戦は、「ボリュームMini用の箱をリニューアルすること!」
箱リニューアルするぞ!の号令から日を改めて繋いだリモート会議の画面上。
「今日は何の話からしようかね?」と、監督のいつもの声かけから始まりましたが、今日はどうも様子がおかしい。
迷いなく断言したかに思えた現場監督でしたが、その胸のうちは実は揺れていて・・・
※この記事は連載企画です
【プロローグ】/【Vol.1】/【Vol.2】/【Vol.3】/【Vol.4】/【Vol.5】/【Vol.6(今ここ)】
5年ぶりの「箱リニューアル」という大手術を控え、改めてポスト投函に特化した「ANYROOMコース・ボリュームMini」とはどういうものか、簡単にお話しさせてください。
今回リニューアルしようとしているボリュームMiniは、他のボリュームが受け取り方法や時間指定などさまざま設定できるのに対し、ポスト投函一択!
時間指定もできません。
配送方法を制限することで低価格を実現し、お花のある暮らしビギナーさんにとって始めやすい価格帯ということで喜ばれているプランになります。
箱も小さく、縦24.5㎝、横13㎝、厚さ2.5㎝!
入るお花は3~4本とかなりコンパクト。
飾る場所を問わず、一輪挿しや小さな花瓶でサッと飾れる手軽さが人気の秘訣。
ポスト投函という受け取りの手軽さも、日々忙しくて荷物を直接受け取れない、お花屋さんにお花を買いに行く時間がないという方に支持されています。
でも実は、この「ポストに入る薄い箱」という形状には、ずっと抱えていた大きな課題がありました。
箱が薄いということは、入れられるお花の種類や形に大きな制限がかかるということでもあります。
「このお花、すごく素敵だけど、ふくらみがあるからこの箱には入らないな…」
「この脇芽、本当は残しておいた方が雰囲気があっていいんだけど、隣のお花と干渉しちゃうし、厚みが足りないから切り落とさなきゃな…」
といった葛藤がありました。
さらに、手軽さが支持されてmedeluの主力選手にまでなったボリュームMiniですが、入れられる本数・種類が少ないため、似通った花が連続してしまう。
Miniの「既視感」の問題は常にカスタマーサポートにお客様の声として寄せられているものでした。
お花の魅力を極力損なわず、もっと自由で多様なお花をお届けするためには、箱の改善はもはや避けては通れない道・・・
これがあっての、監督の「箱をリニューアルするぞ!」だったのです。
「そうなんやけど、これがまたムズカシイところでさぁ。。。
箱を大きくすれば一気に解決!っちゃけど、ポスト投函はMiniの最大の武器やけん維持せないけん。
そうなると、配送業者のポスト投函の規定サイズに合わせないけんっちゃんねー。急には箱を大きくできんとよ。」
そこで、監督はさらに大きな決断をしようとしていました。
「箱と一緒に梱包方法も変えようか思いよる。」
Miniは、1本ずつ水の入った保水容器にお花を挿して配送するスタイル。
この梱包スタイルも、他のボリュームと同じように保水材の入った小袋にブーケに組んだ状態で入れて配送しようというのです。
たしかに、これにすれば左右のお花との干渉が気にならなくなり、各種1本ずつ入れていたお花を厚みのないものであれば2本以上入れて組み合わせのパターンを楽しむことができます。
攻めるな~、と思って感心していたところ、ばしこ氏から鋭い指摘が飛んできました。
「保水容器はたしかにお花の種類を増やしたいときのネックではあります。でも、意外とあれがいいっていう声もあるんですよ。
1本1本人の手で差しているのが分かるから、『人の温かみが感じられていい』というご意見を頂戴したことがあります。」
私たちにとってお花を届ける手段の一つでしかなかった保水容器。
5年の歳月が流れるうちに、medeluの良さとして評価されるアイテムのひとつとなっていたのです。
それを聞いた監督の顔がぐにゃりと歪みます。
「そうなんよねーー・・・そこがねぇぇ・・・・・」
そのまま机に突っ伏す監督。お馴染みのあの苦悩スタイルです。
「そういうお声をいただいとるのも知っとるっちゃけど、ほかにも気になることがあるっちゃんね・・・」
単に箱のグラフィックデザインを変えるだけでは、お客様の満足度を上げることはできない。梱包方法もあわせて変えなければ、本当の意味での目的を達成することができない・・・
ただ、梱包方法を変えるとなると、これまで積み上げてきた現場オペレーションをゼロから再構築しなければなりません。
監督の頭を悩ませる現場ならではの懸念点はそこにありました。
これまで、監督がデータを蓄積して編み出してきた、梱包スタイルに適したお花の選別基準。現場ねえさんと共に磨いてきた、保水容器に差すときに花材をどう整えるかのノウハウ。
監督が現場ねえさんたちに安心して作業を任せられるようになるまでの道のりは、決して簡単なものではありませんでした。
現場の混乱は、お届けするお花のクオリティに直結します。箱をリニューアルしたとて、お花の質が担保されなければ元も子もない話 ———
5年間で積み上げた「完璧な現場」を、自らの手で一度壊してゼロから作り直す。
オフェンスに転じた監督の前に立ちはだかる、あまりにも大きな壁。はたして、この巨大な課題をどう突破するのか?
悩める監督の運命やいかに・・・!
Vol.7へつづく
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