2026/08/27
「ボリュームMini用の箱をリニューアルする」という大手術を前に、理想と現実のはざまで葛藤する監督。
リモート会議は完全に停滞。暗礁に乗り上げた船のよう。
暗雲立ち込める中、突如「ピコーン🔔」とチャイム音が鳴り響いて——
箱と梱包方法のリニューアル。それは現場オペレーションのゼロ・スタートを意味し、これまで5年間積み上げてきたノウハウを再構築しなければならない、ともするとお届けするお花のクオリティに直結する問題をはらんでいました。
しかし、入るお花の種類を増やし、もっと多様なお花のある暮らしをお客様に届けたい・・・
現実と理想のはざまで頭を抱える監督。
リモート画面は重い空気のまま固まってしまったようでした。
ピコーン🔔
そのとき、リモート会議に誰かが入室してきたこと知らせるチャイムが響きました。
そこに現れたのは「公門」の2文字!
「おつかれ~✨」
ぬるっと登場したその人は、あらかじめ、報告を受けていた公門誠治社長でした。
「煮詰まってるね~~古賀さーん!メデルおじさんの勢い、どこいった??」
思いがけない人物登場に一同びっくり。サプライズ成功になんだか満足げな様子の社長。
シニカルに笑っています。
「煮詰まりすぎてドロドロじゃん。顔暗すぎ!だめだよ、そんなんじゃ~。medeluの看板、背負ってんだからさぁ~笑」
ニヤニヤしながらいじってくる社長に、苦笑いするしかない古賀氏とばしこ氏。
「いやぁ、どーもこーもならんですよ、社長。お花のクオリティを維持しながら、お花の既視感を減らすって難しくて・・・。」
監督の苦悩を静かに聞いていた社長。
一転、まじめな表情で語りだしました。
「古賀さんの気持ちわかるよ。オレがmedelu立ち上げた時より、送るお花のクオリティもお客様満足度もずいぶん良くなった。
オレの想いを汲んで、みんなよく頑張ってくれてると思う。
積み上げたものを手放すようなことは怖いし、リスクもある。
でもね、オレは、medeluは大いなる実験場だと思ってる。
リスクを恐れず、挑戦していってほしいんだ。」

「medeluは大いなる実験場」という言葉。
これは、社長が先代から会社を受け継ぎ、medeluというお花のサブスクサービス事業を立ち上げた時からの持論。
medelu創業については、多くの同業経営者から反対されたといいます。
先活き不安な業界の中で、まだ珍しかったサブスクという業態にチャレンジする。
しかも、花業界未経験。
経営者としてもまだまだひよっこだった社長を心配する声は多かったそうです。
社長としても「やっちゃったかな・・・」「やばいかも?!」と瞬間的に思うことはあったそう。
でも、持ち前のポジティブ精神と先代譲りの度胸で突き進み、周囲に助けられながら、まもなく10年目を迎えようというところまで来ました。
「前職のコンサルやってるときに、良きも悪きも、いろんな企業と経営者を見てきた。
その中で、『理念無きものは崩れる』っていうオレなりの信念に辿り着いた。
理念先行。
オレにとってmedeluは、その答えを確かめる『大いなる実験』なんだよ。
medeluでは『時代に合った花を愛でる体験を創る』という理念を大事にしてる。
数字や利益は追わない。
それで会社としてやっていけるのか。
その答えは、現在進行形で皆が示してくれてる。」
社長の言葉を聞いて、苦渋で濁り切っていた監督の顔が少し和らいだように見えます。
いつもは飄々としている社長ですが、先代の背中を見て育ち、経営者としての心構えを叩きこまれてきた身がまとう気合いは、重く沈み淀んでいた会議の空気を一気に動かします。
「……だからさ、古賀さん。今回の箱のリニューアルも、小さな守りに入るんじゃなくて、medeluらしい『次の実験』にしようよ!」
medeluの羅針盤が示した『次の実験』という方角。
手探りながらも、現場は再び動き出していくことになります。
悩める現場に颯爽と現れ、新しい風を吹き込んだ公門社長の言う「medeluらしい『次の実験』」とは一体どんなものなのか。
次回、その背景にある社長の考えとmedeluのこれからについて深掘りしていきます。
―Vol.8へつづく
感想や応援メッセージを送る
ほかの読みもの